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大工手道具
Feb.13.2016

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今日の茅ヶ崎は春のような暖かさとなりました・・・

コナラガーデンにもいよいよ春がやってきたようで落ち葉のすきまから、

クリスマスローズが咲きはじめました。美しい純白のニゲルです・・・

何とも愛おしい姿ですね・・・

さてそんな中、工場ではちょうなのはつる音が一日中響き渡っております。

全て手作業の地道な仕事ですがお住まいになる方は何十年・何百年と

梁や柱の陰影を楽しんでいただくことができます・・・

 

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オプションのはずだったチョウナ仕上げ・・・

またやっています^^

 

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写真は釿(ちょうな)と言って主に柱や梁など

用材の荒削道具として使われてきました。

弊社では陰影の表情を楽しむためにちょうな仕上げを施しております。

ただ、かなり高度な技術が必要でして未だに

代表と大工歴10年以上の大工2人しか扱うことができません。

手道具を扱うことも少なくなってきているようで

大工とは言っても刃物も研げ無いような時代になっているそうです。

以下ちょうなについての説明を引用させていただきましたので

ご興味がある方はご覧になって下さい。

 

歴史的背景

釿は大工道具の生きた化石ともいわれ、古墳時代の鉄製の出土物にも見られる道具です。西暦紀元頃の登呂の遺跡の木製遺物にも釿で加工したような痕が残っています。
中世では、大木を打ち割ったあとの用材の仕上げに使われています。このようすは、社寺縁起絵巻に見られます。この頃は、座り込んで作業していたようですが、それは、釿の柄を固定する部分の強度が十分でなかったためと考えられています。

「松崎天神縁起絵巻」より
山口県防府天満宮蔵

釿始め

釿は儀式にも用いられています。釿始め(ちょうなはじめ)と呼ばれる儀式は、起工式で行われる場合と新年の仕事始に行われる場合とがあります。
どちらも、曲尺と墨さしで式材に寸法を取り、墨壷で線を引き、釿で材木にはつるという一連の所作を神前に奉納し、工事の安全成就を祈願します。

釿始め:匠家必要記

 

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こちらは槍鉋・・・柱の仕上げに使用しています。

こちらもやはり高難度

このような手道具を使うことで

若い大工たちへ技術の伝承ができ、

尚且つちゃんとした技術のある大工を育てる事も

これからの時代には大切なことだと感じています。

おかげさまで弊社ヤングチームは頑張り屋さんで

とても楽しそうに仕事をしております!

 

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将来有望です^^

 

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